東映会長の岡田裕介(おかだ・ゆうすけ)さん(本名岡田剛=おかだ・つよし)が18日午後10時58分、急性大動脈解離のため東京都内の病院で死去した。20日、同社が発表した。71歳だった。

岡田さんが陣頭指揮に立って製作を進めていた映画「いのちの停車場」(成島出監督、21年公開)に主演する、吉永小百合(75)が20日、東映を通じてコメントを発表した。

「信じられないことです。お疲れが溜まっていらしたのですね。これから映画の完成まで、どうぞお力を私達に与えてください。見守ってください。吉永小百合」

岡田さんはプロデューサーとして、吉永が高倉健さんと初共演した80年の「動乱」(森谷司郎監督)、12年「北のカナリアたち」をプロデュース。84年「天国の駅 HEAVEN STATION」(出目昌伸監督)、88年「華の乱」(深作欣二監督)、01年「千年の恋 ひかる源氏物語」(堀川とんこう監督)では企画、05年「北の零年」(行定勲監督)、18年「北の桜守」(滝田洋二郎監督)では製作総指揮を務めるなど、吉永の主演作品を数多く手掛けていた。