今作は、芦原妃名子氏の同名漫画(小学館『姉系プチコミック』連載中)が原作。仕事は完璧だが地味で友達も恋人もできたことがない経理部のアラフォーOL・田中京子(木南)は、エキゾチックなベリーダンサー・Saliという裏の顔を持つ。同じ会社で派遣社員として働く倉橋朱里(生見愛瑠)は、田中さんの“裏の顔”に気付く。正反対な2人が化学反応を起こし、新しい自分を見つけ出していくラブコメディーとなっている。
人気原作ということもあり、出演発表時の反響も大きかった。「原作を知っていた方も知らなかった方も、ベリーダンスのビジュアルのインパクトもあり、『すごいね』『練習しているの?』『ベリーダンスどう?』ってどの現場に行っても聞いてくださった」と回想。「プレッシャーはあります」と不安げに語りつつ、「実際に人が演じてみると、そこでしか生まれない何かがきっと出てくるんじゃないかなと思います。ドラマの中で新たに生まれてくる感情を楽しんでもらえたら」と期待を込めた。
自身が演じる田中さんについては「好きなところは、朱里ちゃんのせりふでもあるのですが、人の良いところを切り取れるところ。それってすごいことだなと思います。ピュアでまっすぐに生きてきたからこその素直さはうらやましいです。共感するより、憧れや羨望のまなざしで見る感じです」と紹介。「冷たい感じに見えるかもしれないですが、心はハートフルで、他人を排除しているのではなく、周りの人に流されずに自分のペースで生きているんです。それを大事に、冷たい人間に見えないように演じたいなと思います」と意気込んだ。
田中さんを演じるにあたって、ベリーダンスの練習は欠かせない。バレエをはじめとしたダンス経験も豊富な木南だが、「全然違うジャンルで似ていなくて。違う動きです」と苦戦もあったそう。「手の動きは若干通じる部分がありますが、バレエではやっていい動きがベリーダンスではやってはいけなかったりするので、難しいです」と特訓の日々を送っている。さらに、ベリーダンスでは所作の美しさに加えて、内面の意識も求められる。「『とにかく自信をもって胸を張れ』ということは先生から毎回アドバイスがあります。振付にとらわれたり、慣れなくて縮こまっちゃうんですが、胸を張って、踊っているときは『世界で一番いい女だと思いなさい』と。柔らかさが大事なので、余裕を持とうという気持ちにはなっています」と変化を明かした。
そして、作品については「せりふがグサグサと刺さる。『わかる、わかる』ってこともありますし、励まされるせりふもあります」とアピール。「昔からドラマっ子でドラマのせりふのパワーってすごいあるなと思っています。自分もこうやって生きたい、こういう人になりたいっていうのをドラマや映画からもらうことが多いので、せりふの一言一言が人生の指針になっている」という木南は「縮こまっていた背中が伸びたり、新しいことに挑戦したいと思えたり、やりたかったけど諦めたことをもう一度やってみようと思えるようなパワーをもらえるようなドラマになっていると思います」と伝えた。
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