歌舞伎俳優の市川猿之助が3日、東京・明治座で初日を迎えた「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」(28日・千秋楽)に出演した。
昼の部では、1979年に梅田コマ劇場で初演された「不死鳥よ 波濤(はとう)を越えて-平家物語異聞-」、夜の部では、1984年に明治座で初演された三代猿之助四十八撰の内「御贔屓繫馬」(ごひいきつなぎうま)を上演。猿之助は演出も担当し、両演目で宙乗りを披露した。
猿之助は「最初は昼夜とも古典をやろうと思いましたが、明治座のお客さんのことを考え、古典だけではちょっと厳しい」と熟慮した上で演目を決めたという。千秋楽の28日は「花形公演」として、昼・夜いずれも「御贔屓繫馬」を上演し、猿之助と中村隼人が配役を替えて勤める。
歌劇が盛り込まれる「不死鳥よ―」では、猿之助も歌唱を披露。事前取材会で「緊張すると思うけど、守りに入らず冒険で1曲歌ってみようと。(ドラマ『最初はパー』で共演したSixTONESの)ジェシーに相談したら、『歌えますよ』と背中を押してくれたんで。うまく歌えるコツを今度教えてもらおうと思います」と語っていた。
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