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「ジョン・ウィック」はキアヌの努力の結晶、チャド・スタエルスキが最新作引っさげ来日(写真10枚) - 映画ナタリー

「ジョン・ウィック:コンセクエンス」は、キアヌ・リーヴス演じる伝説の殺し屋ジョン・ウィックを主人公としたシリーズ第4弾。リーヴスが日本のプロモーションに参加できなかったため、スタエルスキは「毎回プロモーションのツアーで回る最後の地が日本で、そこからいつも新しい旅路が始まっていたから」と一緒に登壇できないことを残念がり、「キアヌからは皆様を愛しているということ、そして皆さんに最高の幸運を祈りたいというメッセージを持ってきています」と誠意を込めて伝えた。

これまで「ジョン・ウィック」シリーズ4作をすべて手がけ、本作も「まあまあ」の出来だと日本語を交えて冗談交じりに話すスタエルスキ。日本のマンガやアニメ、黒澤明の映画やアクション映画から長年影響を受けてきたと述べ、「シリーズ1作目から3作目は日本での撮影が叶いませんでしたが、ご覧になって日本の影響を感じられたと思います。今回は幸運にもお金があったので(笑)、日本でも一部撮影できました」と喜びをあらわに。リーヴス、ドニー・イェン、真田広之の競演も見どころとなっており、スタエルスキは「レジェンドと仕事するとき、監督としてできる最善は、彼らをあるがままにする場を作ること。その中で皆さんが最高のものを出してくださるのです」と“アクションレジェンド”たちをたたえる。

長編映画初出演を果たしたリナ・サワヤマについても言及。スタエルスキは「アキラという役はアニメ的なものを持った人を想定していました。世界中の役者を探しましたが、見つけられなかったです」とキャスティングの苦労を振り返る。あるときYouTubeでサワヤマのビデオを観た彼は、ロンドンにいる彼女に連絡。そしてリーヴスとともにミーティングしたのち、正式にオファーしたという。スタエルスキは「彼女の仕事を見ていれば、パフォーマーとして、シンガーとして、ダンサーとして、どれほど努力をしているかは明白。スタントチームも含め、サワヤマさんだったら絶対に演じられるとすぐに決めました」と明かし、満足そうにほほえんだ。

イベントにはゲストとして、アクション俳優・藤岡弘、と柔道女子52kg級東京2020オリンピック金メダリスト・阿部詩も登場。2人とも「ジョン・ウィック」シリーズの大ファンであり、最新作の感想を大興奮で伝えた。また藤岡はリーヴス自身が体を張って挑んだアクションの数々を大絶賛。スタエルスキは「褒めていただいて心からうれしいです」と日本式に深々とお辞儀をし、「キアヌは『これを成し遂げる』と決めたらなんでもする。4作目に着手したとき、前作よりいいものを作りたいと話した。そのためには、よりよいジョン・ウィックでなければならないし、キアヌ自身もよりよくならなければいけない。前作で6カ月トレーニングしたのであれば、今回は1年間特訓するわけです。トリックはありません。これはすべて彼の努力の結晶なのです」と述べ、リーヴスへの敬意を示した。

「ジョン・ウィック:コンセクエンス」は9月22日より全国ロードショー。

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