あのマツコ・デラックスが日本の元日を飾る。2021年1月1日の夜、『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)が2時間スペシャルでゴールデン・プライムタイムに放送されるのだ。
「日テレの元日夜といえば長年、7時台の『ザ!鉄腕!DASH!!』と、それに続く9時台の『嵐にしやがれ』がそれぞれスペシャル番組としてラインナップ。ジャニーズタレントの豪華リレーによって、同局のスタートダッシュを飾ってきました。しかし、嵐の活動休止により『しやがれ』も12月26日に最終回を迎えたことで、その“穴”を埋めるコンテンツが必要となった。そこで決まったのが、『夜ふかし』というわけです」(テレビ局関係者)
この日本テレビ編成局の“英断”に、当の『夜ふかし』関係者も驚いたという。さて、そんな“元日から夜ふかし”だが、最近は視聴率があまり良くないようだ。ちなみに、12月14日の放送は世帯6.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人3.7%だった。月曜夜11時59分からという時間帯を考えれば、かなり良いように思えるのだが……。
「もちろん、立派な数字です。しかし、過去のデータを見る限り、視聴者がゆるやかに離れていっていることがわかります。たとえば、2015年3月30日の世帯視聴率は11.7%で、16年9月19日は10.2%でした。4~5年前に比べると、世帯視聴率が3~4%ほど減っているのです」(同)
では、この落ち込みは何が影響しているのだろうか?
「まず、制作現場的には、新型コロナの影響で番組の命ともいえる素人インタビューのロケがやりづらくなったことが一番大きいでしょう。回によっては、尺が足りないのか、以前のインタビューを足して埋めているケースも見受けられます。現在は以前の状況に戻りつつありますが、感染拡大が加速している今、再び方針を転換しないといけなくなりそうです。
また、スタジオは観覧客なしが当たり前になりました。マツコが観覧客とトークする番組は『夜ふかし』だけだったので貴重な機会でしたし、客の目線に降りて行って、分け隔てなくしゃべるところがマツコの魅力でもありました。そうした場面が失われたことが、地味ではありますが、響いているのではないでしょうか」(同)
さらに、10月からは“因縁の敵”が立ちはだかっているという。
「テレビ朝日の『激レアさんを連れてきた。』です。3年前から裏番組として戦っていましたが、一昨年4月から昨年9月末までは土曜夜10時台に放送されていました。しかし、10月改編で再び『夜ふかし』の裏に戻ってきたというわけです」(同)
『夜ふかし』と『激レア』の視聴率争いは、どのような状況なのだろうか。
「11月30日の『夜ふかし』は世帯6.9%で、個人は3.6%でした。一方、同日の『激レア』は世帯6.0%、個人2.8%と、世帯・個人ともに意外と良い勝負を展開しています」(同)
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