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エリザベス女王国葬【詳細】ウィンザー城内の礼拝堂に埋葬 - nhk.or.jp

イギリスのエリザベス女王の国葬が首都ロンドン中心部のウェストミンスター寺院で行われ、各国の要人など2000人以上が参列しました。
ウェストミンスター寺院から運び出されたひつぎは、ロンドン郊外のウィンザー城に運ばれたあと城内の礼拝堂に埋葬されました。

国葬の行われた寺院やその周辺、それに沿道の人々の様子などを時系列にまとめました。

※時間は原則日本時間表記です。
(イギリスと日本との時差は8時間です)

ひつぎはウィンザー城の礼拝堂の一角に埋葬

ウィンザー城にひつぎが到着したあと、城内のセントジョージ礼拝堂では式典が行われました。王室のメンバ-が見守る中、女王のひつぎは夫のフィリップ殿下も眠る礼拝堂の一角に埋葬されました。

城内では女王の愛犬だった2頭のコーギー犬もひつぎの到着を待っていたということです。

0:00ごろ ひつぎはウィンザー城に到着

女王のひつぎは日本時間の20日午前0時ごろ、埋葬先となるロンドン郊外のウィンザー城に到着しました。ウィンザー城は、女王が去年亡くなった夫のフィリップ殿下と最後の日々を過ごした住まいでした。

ウィンザー城に続く長い直線道路の両側にも大勢の人が訪れ、弔意を示していました。

21:50 国葬に参列した人 「寺院の中は静寂に包まれていた」

市民を代表して国葬に招待された、看護師のシャロン・アルドリッジベントさんは「寺院の中は静寂に包まれていました。悲しみもありましたが、エリザベス女王の生涯をたたえる雰囲気に満ちていた。参列できて光栄でした」と話していました。

21:41 女王のひつぎを乗せた車を見送る人々

ハイドパーク脇の道をひつぎを乗せた車が通り過ぎてゆきました。拍手を送る人、バラの花を投げ入れる人。それぞれの方法でロンドンを離れる女王を見送っていました。

21:35 ひつぎは霊きゅう車でウィンザー城へ

エリザベス女王のひつぎは現地時間の午後1時26分ごろ、ロンドン中心部のウェリントンアーチに到着しました。
そして到着から10分ほどして国歌が演奏される中、ウェリントンアーチを離れ、30キロ余り離れたウィンザー城に向けて出発しました。
チャールズ国王は、敬礼しながら女王のひつぎを乗せた霊きゅう車を見送っていました。

女王のひつぎをのせた霊きゅう車がウィンザー城に向けて出発すると、沿道に集まった大勢の人たちはスマートフォンで写真を撮ったり車に向けて花を投げたりして見送っていました。

女王が埋葬されるウィンザー城とは

ウィンザー城は、ロンドン中心部から西におよそ35キロ離れたイギリス王室の公邸の1つです。

テムズ川の南岸に位置し、11世紀にウィリアム1世が築いた小さな城が始まりで今も要人を招いての公務に使われています。1992年11月には火災で城の一部が焼失しましたが、エリザベス女王はバッキンガム宮殿を夏の間、一般公開するなどして修復にかかるおよそ3700万ポンド日本円にしておよそ60億円の大半を工面し5年かけて再建させました。
エリザベス女王は長年、週末をウィンザー城で過ごしていましたが、新型コロナの感染が拡大してからはロンドンの公邸であるバッキンガム宮殿からウィンザー城に住まいを移し、去年4月に亡くなった夫のフィリップ殿下と最後の日々を過ごしました。

ウィンザー城の敷地内には1475年からおよそ50年の歳月をかけて建設された「セントジョージ礼拝堂」があります。ゴシック様式の礼拝堂で、チャールズ国王がカミラ王妃と再婚した際に祝福の式が行われたほか、ハリー王子とメーガン妃が結婚式を挙げるなど多くの王室の行事が執り行われてきました。また、礼拝堂にはエリザベス女王の父親のジョージ6世など10人の王が埋葬されています。今回、エリザベス女王は礼拝堂の一角に位置し、夫のフィリップ殿下が眠る「ジョージ6世記念礼拝堂」に埋葬されます。

ひつぎの上にはメッセージも

エリザベス女王のひつぎの上にはチャールズ国王が書いたとみられるメッセージカードも添えられていました。CNNによりますとカードには「愛と献身の記憶に」と記されていたということです。
またBBCによりますと、ひつぎの上に置かれた花輪はチャールズ国王の希望でローズマリーやイングリッシュオーク、それにマートルが使われたということです。このうちマートルはエリザベス女王の結婚式のブーケに使われていたものから育てたということです。

21:10 ひつぎはバッキンガム宮殿を通過

エリザベス女王のひつぎは女王が長く住まいとしたバッキンガム宮殿の前をゆっくりと通過しました。

イギリスの気象庁によりますと現地の気温は17度。沿道にはコートを着込んでいる人も多く見られます。

20:40ごろ ひつぎの行進続く

エリザベス女王のひつぎは「砲車」にのせられ、142人の海軍兵士に引かれてロンドン市内を行進しています。
ひつぎの後ろにはチャールズ国王やウィリアム皇太子、ハリー王子らも続いています。沿道には女王の葬列を見届けようと多くの人がならび、写真をとったり、静かに見守ったりしていました。

20:15ごろ ひつぎが寺院を出発

ウェストミンスター寺院から運び出されたエリザベス女王のひつぎは「砲車」にのせられ、チャールズ国王やウィリアム皇太子らも付き添って移動が始まりました。
ウェストミンスター寺院からバッキンガム宮殿の前を通りロンドン中心部のウェリントンアーチに向かいます。

20:15ごろ 国葬が終わる

国葬を締めくくる曲としてドイツの作曲家バッハの「幻想曲ハ短調」の演奏が始まりました。そして現地時間の午後0時15分ごろ終了しました。

エリザベス女王のひつぎはウェストミンスター寺院から運び出されロンドン郊外のウィンザー城へ向かいました。

20:00 歌われた国歌は「ゴッド・セーブ・ザ・キング」

現地時間の正午にイギリス国歌の斉唱が行われました。参列者の歌声はオルガンの音とともにウェストミンスター寺院に響きわたりました。
これまで「ゴッド・セーブ・ザ・クイーン」と歌われていた歌詞は、君主がエリザベス女王からチャールズ国王に代わったことを受け「ゴッド・セーブ・ザ・キング」と歌われました。

19:57 全土で2分間の黙祷

トランペットの音に続いてイギリス全土で2分間の黙とうがささげられました。参列者は全員立って静かに目を閉じ、エリザベス女王を悼みました。

黙祷の間、会場周辺は静寂に包まれ、集まった人たちは静かに目を閉じて頭を下げていました。ハンカチで目頭を押さえる人の姿も見られました。
また「ビッグベン」の愛称で親しまれているイギリスの国会議事堂の時計台の鐘が鳴り、女王の葬列を見送りました。

ロンドン市内の公園、ハイドパークでも黙祷がささげられました。
そっと目を閉じる人や一礼をする人などそれぞれが亡き女王をしのんでいました。

女王がスコットランドでの住まいとしていたエディンバラのホリールード宮殿が見える広場にもたくさんのひとが集まり、黙祷にあわせて、一斉に起立して女王に祈りを捧げました。

19:50ごろ 女王に「告別の祈り」

国葬の終盤に差しかかり、カンタベリー大主教は女王に「告別の祈り」をささげました。この祈りは、故人の魂を神のもとにゆだねる祈りとして唱えられているものです。

19:40すぎ 1953年の戴冠式のために作られた曲

イギリスの作曲家レイフ・ヴォーン・ウィリアムズが作曲した歌「味わい、見よ、主の恵み深さを」が演奏されました。この歌は1953年に行われたエリザベス女王の戴冠式のために作曲された歌です。

19:28 英国国教会最高位のカンタベリー大主教の説教

イギリス国教会の最高位の聖職者であるカンタベリー大主教による説教が始まりました。
説教の中で、カンタベリー大主教は「21歳の誕生日に、生涯、公務に身をささげると宣言したのはよく知られている。これほどまでに約束が守られたことはほとんどない」と述べました。

寺院には「女王の窓」と呼ばれるステンドグラスも

ウェストミンスター寺院には「女王の窓」と呼ばれるステンドグラスがあります。女王をたたえるためつくられたステンドグラスは2018年に完成し、ウェストミンスター寺院によりますと、高さは8.5メートル、幅は3.5メートルです。

青や黄色、ピンクなど鮮やかな色彩を取り入れているのが特徴で、サンザシの花が咲くイギリスの田園風景が表現されているということです。「女王の窓」についてウェストミンスター寺院は「イギリスの田園に向けられた、エリザベス女王の思いや喜びを表している」と解説しています。
ステンドグラスのデザインは、イギリス出身の現代芸術家 デビッド・ホックニーさんがiPadで描いたということで、完成当時、その斬新な絵柄と制作手法が話題になりました。

19:23 女王ゆかりの聖歌「主は羊飼い」が会場に

トラス首相による聖書の読み上げに続いて、現地時間の午前11時23分ごろ、聖歌「主は羊飼い」が演奏されました。
この歌は1947年、エリザベス女王とフィリップ殿下の結婚式でも演奏された女王にゆかりのある歌です。

19:20ごろ トラス首相が聖書の一節を朗読

イギリスのトラス首相が現地時間午前11時20分ごろからひつぎの近くに設けられた台の前に立ち、聖書の一節を読み上げました。トラス首相は「心を騒がせてはなりません。神を信じなさい。そしてわたしを信じなさい」などと朗読しました。

王室とゆかりの深いウエストミンスター寺院

ウェストミンスター寺院はロンドン中心部に位置し、バッキンガム宮殿から1キロほどのところにあります。

11世紀以降、歴代の国王や女王の戴冠が行われてきました。また、ダイアナ元皇太子妃の葬儀や、ウィリアム王子の結婚式なども行われています。エリザベス女王にとっては1947年にフィリップ殿下との結婚式が行われ、1953年にはみずからの戴冠式が行われたゆかりの深い場所です。
寺院は高さ30メートル余りの美しい天井のアーチで知られているほかチョーサーやディケンズなど多くの作家や詩人が埋葬されています。およそ2000人を収容することができ、ウェストミンスター寺院のホームページによりますと高さはおよそ70メートル、床面積はおよそ3000平方メートルです。

19:10ごろ 寺院には聖歌が

ウェストミンスター寺院の首席司祭のことばに続き、参列者一同は、聖歌を歌いました。
国葬の間、聖歌隊や参列者によって複数回、聖歌が歌われるほか、聖書の朗読も行われますが、公共放送BBCは聖歌の楽曲や聖書の朗読場所の選定にはエリザベス女王本人の希望も反映されていると伝えています。

BBCによりますと、エリザベス女王の国葬で歌われた最初の聖歌は、1897年、ヴィクトリア女王の「ダイヤモンド・ジュビリー」の祝典や、1997年に香港が中国に返還されたときの式典で歌われたということです。この聖歌では地上の権力のはかなさと、神の永遠の王国を対比させているということです。

19:00すぎ 首席司祭があいさつ

国葬の開始にあたり、式の進行を務めるウェストミンスター寺院の首席司祭があいさつのことばを述べました。
この中で首席司祭は「わたしたちは女王を追悼し、女王の生涯にわたる無償の奉仕を記憶にとどめるために、イギリス連邦と世界各地からこの場所に集まった」と述べ、女王をたたえました。

19:00 ウエストミンスター寺院で国葬始まる

エリザベス女王の国葬が、首都ロンドンのウエストミンスター寺院で現地時間の午前11時から始まりました。
女王のひつぎは寺院の西の門から入りました。女王のひつぎには王室の旗である「ロイヤル・スタンダード」がかけられ大英帝国王冠や宝珠のほかバラやダリアなどの花も置かれています。起立した参列者と、聖歌隊の歌に迎えられ、寺院の中を進みました。

ひつぎに置かれた王冠は

「大英帝国王冠」はおよそ3000個の宝石で飾られていて、イギリスの公共放送BBCによりますと、王冠の中央でひときわ輝く317カラットのダイヤモンドは世界最大の原石「カリナン」から切り出された貴重なものです。

また女王が気に入っていたとされる140カラットの「黒太子のルビー」は600年以上の歴史があると伝えられています。王冠には全体でダイヤモンド2868個、真珠273個、サファイア17個、エメラルド11個、ルビー5個が付けられていて、重さが1キロあまりあります。
エリザベス女王はこの王冠をイギリス議会で施政方針の演説を行う際にかぶっていましたが、2018年には「演説を読むときに下を向くことができない。首が折れそうだもの」と冗談を言ったということです。
また金で出来たしゃくは長さ92センチで、先端部分には「カリナン」から切り出されたダイヤモンドが取り付けられているほか、下の部分にはバラやアザミなどの模様があしらわれています。

18:55ごろ ひつぎがウェストミンスター寺院前に到着

ウェストミンスターホールを出発したエリザベス女王のひつぎは、現地時間の午前10時55分ごろ、ウェストミンスター寺院前に到着しました。ひつぎのうしろにはチャールズ国王やウィリアム皇太子、ハリー王子の姿もみられました。

18:45ごろ ひつぎが寺院へ

エリザベス女王のひつぎは現地時間の午前10時45分ごろ、安置されていたウェストミンスターホールから運び出され国葬が行われるウェストミンスター寺院へ出発しました。
ひつぎの上には王室の旗の「ロイヤル・スタンダード」がかけられ大英帝国王冠や宝珠などがのせられています。ひつぎは大砲をのせるための「砲車」に置かれ142人の海軍兵士に引かれています。
寺院のあたりは急に静まりました。

18:35ごろ 国王がウェストミンスターホールに

女王のひつぎが安置されているウェストミンスターホールには現地時間の午前10時35分ごろ、チャールズ国王が到着しました。
チャールズ国王が乗った車が通ると、沿道の人たちから歓声が上がりました。

天皇皇后両陛下も寺院に到着される

天皇陛下はモーニングスーツ、皇后さまは黒のデイドレス姿で、両陛下は各国の要人も乗り込むバスに乗り換えて、国葬が行われるウェストミンスター寺院に到着されました。

天皇皇后両陛下の側近によりますと、両陛下は国葬への参列に強い思いを持ってこの日を迎えられたということです。18日の夜は、エリザベス女王のひつぎが安置されているウェストミンスターホールを訪れ、女王と対面されました。対面を終えたあと、天皇陛下は「これまで温かい心で接していただいたことへの感謝の気持ちと心を込めてお別れのあいさつを静かにさせていただいた」と側近に話されたということです。

18:20ごろ 英トラス首相のほか歴代首相も到着

イギリスのトラス首相や歴代の首相が現地時間の午前10時20分ごろにウェストミンスター寺院に到着しました。この中にはジョンソン前首相、メイ元首相、ブレア元首相らの姿がありました。

18:00すぎ 米バイデン大統領 到着

アメリカのバイデン大統領は現地時間の午前10時すぎ、ジル・バイデン夫人とともに専用車でウェストミンスター寺院に到着しました。

18:00前 各国首脳ら続々到着 仏大統領の姿も

ウェストミンスター寺院には現地時間の午前9時半ごろからオルガンの演奏が響くなか、国葬に招待された世界各国の首脳や王族が続々と到着しました。午前10時前には、フランスのマクロン大統領や韓国のユン大統領、それにブラジルのボルソナロ大統領らの姿が見られました。

17:50ごろ 続々と公園に人々が

大型スクリーンが設置されたロンドン中心部のハイドパーク。国葬開始まで1時間余りとなるなか、集まる人の数は増え続けています。

17:40 寺院の横を音楽隊が通過

国葬が行われるウェストミンスター寺院の横を音楽隊が通過。周囲がざわざわとしはじめました。女王のひつぎが寺院に向かうまで、あと1時間ほどです。

国葬当日のきょう19日 イギリスは休日に

国葬当日の19日は休日となり、国葬の様子はテレビやインターネットで配信される予定です。国葬にはチャールズ国王をはじめ王室のメンバーのほか、首相や議員、各国の要人など招待を受けた人が出席します。

イギリスの議会下院が2013年にまとめた資料によりますと、国葬は国費で行われ、通常は王室が対象ですが、国王の命令や議会の承認があれば特別な功労者も行われるとしています。王室以外では、万有引力の法則を発見した科学者のニュートンが死去した際にも行われ、直近の国葬は、1965年にチャーチル元首相が死去した際に行われています。

17:30ごろ ウェストミンスター寺院で96回の鐘が

ウェストミンスター寺院では現地時間の午前9時半ごろから1分ごとに1回鐘が鳴らされています。96歳で死去したエリザベス女王の年齢に合わせて、国葬が始まるまでにあわせて96回鳴らされるということです。

17:00 窓にのぼって待つ親子も

ウェストミンスター寺院近くでは女王のひつぎが通るときに感謝の思いを伝えたいと、建物の窓によじ登って国旗を手にしてスタンバイする親子の姿もみられました。

16:30ごろ 近くの公園には大型スクリーンも

ロンドン市民の憩いの場「ハイドパーク」には、いくつもの大型スクリーンが設置され、女王の功績をたたえる映像が流されています。このあと、国葬の様子が映し出される予定で、集まった人々は同じ時間、同じ場所で女王への思いを共有しようと静かに見守っています。

国葬を前に英王室が生前の女王の新たな写真公開

写真では薄いブルーの洋服を着たエリザベス女王がほほえむ姿が映っていて、女王がつけているブローチについて、イギリスメディアは、1944年に18歳の誕生日に父ジョージ6世から贈られたダイヤモンドのブローチだと伝えています。
写真はことし6月に行われた女王の即位70年を記念する「プラチナ・ジュビリー」に合わせて撮影されたものだということで、イギリス王室は公式ツイッターで「女王のすばらしい生涯をたたえるため、あす、何百万人もの人々が集まることになる」とコメントしています。

「招待状」には“ある物”が持ち込み禁止との表記が

こちらの黄色いカードは国葬に招待された一般の人が、会場の入り口で提示することになっている招待状です。服装も指定されていますが、注意事項は「剣の持ち込み禁止」(=赤線部分)です。

16:00 国葬が行われる寺院の扉が開く

国葬の開始まであと3時間です。国葬が行われるウェストミンスター寺院は現地時間の午前8時に扉が開かれ、参列者の入場が始まりました。
国葬にはおよそ2000人が参列する予定で、イギリスの公共放送BBCは、世界各国からおよそ500人の首脳や王族の参列が見込まれるとしています。

16:00 東京のイギリス大使館にも多くの人が

東京 千代田区のイギリス大使館の門は閉じられていますが、正面玄関の前には女王の写真とともに多くの花が手向けられています。時折、雨が降る中、絶え間なく人が訪れ、女王の死を悼んで手を合わせる姿が見られました。

杉並区から訪れた80代の男性は「仕事でイギリス駐在時に女王を近くで見たことがあり親しみを感じていて、足を運びました。ほぼ1世紀にわたる間、イギリスの歴史にもいろんな出来事がありましたが、変化の時代を生きられた女王を振り返りながら、一つの時代が終わったとも感じています」と話していました。

15:30 警察犬も出動

ウェストミンスター寺院前では、警察官や警備員が増え始めました。警察犬も出動し、マンホール周りなどのにおいを嗅いで警戒に当たっていました。

15:10 バッキンガム宮殿前のようすは

国葬のあとに女王のひつぎが通る予定のバッキンガム宮殿前のロータリーでは、一般客の立ち入りが始まりました。最前列を確保したロンドン市内に住むこちらの一家は「とても良い場所から見られそうで興奮しています」と話していました。

14:30 弔問締め切り 最後の弔問者は

ひつぎの弔問は現地時間の午前6時半で締め切られました。
最後の弔問者となった、イギリス空軍に勤めるクリスティーナ・ヒーリーさんは、前日の夕方から並び始めて一度未明に弔問したあと、もう1度、敬意を示したいと再び並んだということです。

ヒーリーさんは「最後に敬意を示すことができて光栄です。とても厳粛な雰囲気の中、多くの人が最後の別れを告げていました。女王はこれからも私たちと共にいてくれます」と話していました。
今月14日から行われたロンドンでの弔問では、一時24時間待ちの列が出来るなど国内外から多くの人が訪れました。

国葬の流れ

【日本時間午後6時半(現地午前10時半すぎ)】
女王のひつぎはウェストミンスターホールから出て、チャールズ国王に伴われ、国葬が行われるウェストミンスター寺院に向かいます。

国葬に参列する各国の元首などは、まずロンドン市内の別の場所に集まり、まとまってウェストミンスター寺院に移動するということです。
【日本時間午後7時(現地午前11時)】
国葬は午前11時からおよそ1時間にわたって行われ、イギリス国教会の最高位の聖職者であるカンタベリー大主教の説教などに続いて全国で2分間、黙とうが行われます。
【日本時間午後8時15分(現地午後0時15分)】
国葬のあと、ひつぎはチャールズ国王やウィリアム皇太子らに伴われてロンドン郊外にあるウィンザー城に向け出発します。その後、城の敷地内にあるセント・ジョージ礼拝堂に埋葬されます。

14:50 国葬が行われる寺院付近のようすは

(現地時間19日 午前6時50分)国葬が始まるまで4時間以上先ですが、ウェストミンスター寺院の近くはごらんの人だかりです。19日のロンドンの天気は晴れ時々曇り、日中の最高気温は18度の見込みです。

14:45 現地時間6:45ごろ ロンドンの日の出です

7:00 冷え込みの中 会場そばでは「徹夜組」も

(現地時間18日 午後11時)イギリス気象庁によると、19日朝は午前2時には10度まで気温が下がりました。女王のひつぎが安置されているウェストミンスターホールの近くでは、ひつぎが運ばれていく様子を見ようといすを置いたりテントを張ったりして一晩を過ごした人もいました。

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