兄からの電話で、母の死を知ったという田中は「実感がね、その時は湧かなかった。信じられない。こればっかりはちょっとね、予想つかなかった。余命1年って言われたら、1年あるような気がするんだけど、そうじゃない場合もあるっていうことを、もっと感じられたらよかった。次の日に帰った時に、ちょっとショックがきました」と回顧。
続けて「(母の顔を)見て、その時に初めて実感が湧いた。もうちょっと何かしてあげられなかったかなみたいなことは思いました」と涙ながらに打ち明けた。「伝えられなかった言葉」についての質問では「『ありがとう』ということですね。生きている時に『ありがとう』って言ったら、死んじゃうのかなみたいな感じになるから、言ってない」と明かしていた。
母のエンディングノートには、田中へのメッセージが遺されていた。「早く結婚して家庭を作ってください。ひとりだと、ゴミ屋敷でどうしているか心配です。しごとはほどほどにして、家に帰ってきんさい。田舎もいいですよ。ありがとう」。堪えきれず、山根良顕も涙をこらえて「さみしいですね。自分の母親じゃないですけど、もう会えない。新しい声を聞くこともないし、ロケでお風呂に入ることもないんだな」と思いを紡いでいた。
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