中島健人、ＳｅｘｙＺｏｎｅ卒業決断脱退→退所の「暗黙の了解」なくなり選択肢広がったのも背景か - スポーツ報知

　Ｓｅｘｙ　Ｚｏｎｅの中島健人（２９）が８日、グループの卒業を発表した。突然の発表となったが、関係者が「昨夏から話し合いを重ねていた」と明かしたように、中島の強い意志が反映された形だった。

　メンバーと話し合いを重ねた同時期。９月に主演映画「おまえの罪を自白しろ」のイベントに出席した中島は「いろんな境遇や環境に身を置いて、その時にいかに自分の決断を信じて、新たな道を切りひらくか」と発言。また、今月６日のフジテレビ系主演ドラマ「リビングの松永さん」の制作発表会見では「（主題歌について）お互いの価値観を認め合う時代。尊重し合うメッセージも込められている」と語った。今思うと、卒業がふに落ちる一コマもあった。

　中島は「３０歳という節目」「新しいグループ名に変わるタイミング」と卒業理由を説明したが、加えて新事務所の影響も感じる。昨年３月の英ＢＢＣ報道を契機に、創業者のジャニー喜多川氏の性加害問題が波及し、事務所は分裂。今春から本格稼働する新マネジメント会社「スタートエンターテイメント」の最高経営責任者に就任した福田淳氏（５８）は、女優・のん（３０）との契約でタレントと会社が対等のハリウッド式エージェント制を導入。今回も「何でも自由」「タレントがやりたいことをサポートするのが会社の役目」と話す。

　１０月の社名変更後、岡田准一（４３）や生田斗真（３９）らは退所した。その一方で、二宮和也（４０）は、退所後もグループ活動は継続。河合郁人（３６）や中島は、グループ脱退後も事務所に残留する。

　かつてはグループ脱退→いずれ事務所退所、というのが暗黙の了解だった。だが、新体制となったことで、二宮のように事務所を退所しながらグループに在籍する道や、グループを脱退しても事務所に残ることなど、選択肢が広がっているのは間違いない。

　今後もグループを脱退するメンバーが出る可能性は少なくないが、それも含めて福田氏が目指す「芸能界の近代化」への道中なのかもしれない。（田中　雄己）

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