将棋の最年少7冠、藤井聡太棋聖(竜王・名人・王位・叡王・棋王・王将=20)に佐々木大地七段(28)が挑む第94期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負第2局が23日、兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」で始まった。
ベトナムの開幕局を制した藤井は連勝で一気に王手をかけ、棋聖4連覇、7冠堅持を目指す。タイトル初挑戦で初の棋聖獲得を狙う佐々木は巻き返し、タイに持ち込むことができるか。
午前9時、立会人の福崎文吾九段(63)が定刻になったことを告げると、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。先手の佐々木は飛車先の歩を突いた。藤井はいつものようにお茶を一口飲み、心を整えてから飛車先の歩を突き返した。戦型は相掛かりに決まった。
両者の対戦成績は藤井の3勝2敗。佐々木の「先手相掛かり」は棋聖決勝トーナメントで渡辺九段、永瀬王座を撃破した得意な戦法。対局は持ち時間は各4時間。23日夜までには決着する見込み。
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