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AI使った「ブラック・ジャック」、22日に新作発売 手塚作品学習 - 毎日新聞

新作「TEZUKA2023 ブラック・ジャック 機械の心臓-Heartbeat MarkⅡ」の一場面ⓒTEZUKA2023/手塚プロダクション
新作「TEZUKA2023 ブラック・ジャック 機械の心臓-Heartbeat MarkⅡ」の一場面ⓒTEZUKA2023/手塚プロダクション

 手塚治虫の代表作で今年誕生50年を迎えた漫画「ブラック・ジャック」の新作が、22日発売の漫画雑誌「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)に掲載される。手塚作品を学習した人工知能(AI)とクリエーターらが共同で新作漫画に挑む「TEZUKA2023」プロジェクトが20日、発表した。

 複数のクリエーターが、原作の「ブラック・ジャック」200話以上を学習させたAIを駆使し、プロンプト(指示)を作成。それを生成AIに読み込ませて、新たなストーリーを作り上げた。画像生成AIを使って、新たなキャラクターも生み出した。一方、ネームや作画はクリエーターの手で描かれている。

 タイトルは「TEZUKA2023 ブラック・ジャック 機械の心臓-Heartbeat MarkⅡ」。あらすじは、完璧なはずの「機械の心臓」を持つ患者にできた血腫の治療に、無免許の天才外科医、ブラック・ジャックが挑むというもの。計32ページの読み切り作品になっている。

 手塚治虫の長男で、プロジェクトの総合ディレクターを務める眞さんは「物語の中心には、手塚作品の核となる『命の尊厳』のテーマが明確に入っている。非常に現代的で、これから未来で起こるであろう問題を取り込んだ『ブラック・ジャック』らしい作品になっている」と手応えを語った。【諸隈美紗稀】

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