いきなりだが、地元の忘年会で「缶ビールを美味しく飲む方法」とやらを教わったので皆さんにも紹介したい。教えてくれた先輩は「こうするだけでねぇ、ビールが濃くなって美味しいんですよぉ〜」と言いながら笑顔を浮かべていた。とても幸せそうである。
酔っ払っていたので本当に濃くなっているのか分からないが……実際に試してみると美味しく感じた。気分的な問題かも。ま、気分的な問題だとしてもいつもより美味しいのだから紹介する価値はあるだろう。めっちゃ簡単なのでぜひマネをしてみてほしい。
・缶ビールを美味しく飲む方法
用意をするのは、缶ビール、グラス、缶切りの3点。缶切りを使うといっても「生ジョッキ缶」のマネをするわけではない。普通の缶ビールを缶切りで丸く開けても生ジョッキ缶のようにならないことは以前の記事で確認している。
では、どうするのかと言うと……
缶切りで対角線上に2カ所穴を開けるだけ。
・たったこれだけで
両サイドの穴を開けたら、片方の穴からグラスにビールを注ぐ。もう片方は空気穴となる。
先輩はグラスに缶ビールをカポッとはめて、ゆっくりと注がれるビールを眺めていた。
砂時計のようにゆっくり。きめの細かいクリーミーな泡ができていく。顔を赤くした先輩は、この時間もビールを楽しんでいる様子。世の中、時短が全てではない。
・注意点
ただ、缶ビールをグラスにカポッとはめるのはバランスが難しい。グラスが倒れたり、缶がグラス内に落下したりする恐れがあるので要注意。せっかくの苦労が台無しになってしまう。
それともう1つだけ注意点があって、乾杯のタイミングでこれをするとグラス一杯になるまで全員を待たせることになってしまうので、できれば2杯目以降に試すべし。もしくは乾杯時に全員で缶切りを使うか。
・完成
そんなこんなで出来上がり。たしかに濃い……かも。それよりもチビチビと時間をかけて注いだことで、ビール気分が完全に仕上がったのが美味しく飲めた原因とも言えそう。それでもきめ細かい泡のおかげで、居酒屋で飲む中ジョッキのような味わいがしっかり楽しめたぞ。
それと何回か試してみた結果、穴の大きさによって「泡の出来上がり」が異なることが分かった。穴があまりに小さかったら泡ができないが、逆に大きすぎると缶切りを使った意味がなくなってしまう。各自ベストな穴を開けられるように修行を積んでほしい。それではまた。
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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