1日に89歳で亡くなった元東京都知事で作家の石原慎太郎(いしはら・しんたろう)さんの家族葬が5日、都内の自宅で営まれた。長男で元衆議院議員の石原伸晃氏(64)が喪主を務め、次男で俳優の石原良純(60)ら兄弟4人のほか、親族20人が参列。午後3時に出棺され、都内の斎場で荼毘(だび)に付された。この日は岸田文雄首相(64)、小泉純一郎元首相(80)らが弔問に訪れ、最後のお別れをした。後日、お別れ会を開く予定。
午後3時頃に長男の伸晃氏、次男の良純、三男の宏高氏(57)、四男の延啓氏(55)らが自宅からひつぎを運び出し、霊きゅう車に乗せられた。伸晃氏が位牌(いはい)、良純が遺影を抱え、報道陣に対応。喪主の伸晃氏は「生前、父石原慎太郎に賜りました、ご厚情を心を込めまして感謝申し上げ、ごあいさつとさせていただきます」とあいさつした。
戒名は「海陽院文政慎栄居士(かいよういんぶんせいしんえいこじ)」。ひつぎには自身の著書「私の海の地図」が収められたといい、遺影は都知事選二期目の写真が使われた。出棺時には参列者らの「先生ありがとうございました!」と声がこだました。遺骨は、先祖代々の墓である神奈川・逗子市の海宝院に収められる。
報道陣の前で気丈に振る舞った兄弟4人だったが、関係者は「最後の瞬間の時は感極まっていた。外と内で見せる顔は違いますから」と様子を明かしていた。
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