渡辺明名人(37)に斎藤慎太郎八段(28)が挑戦する第80期名人戦七番勝負第1局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛、藤田観光協力)は6日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で始まり、午後6時半、渡辺が57手目を封じて1日目を終えた。持ち時間各9時間のうち消費時間は渡辺3時間6分、斎藤4時間48分。2日目の7日は午前9時に再開する。
2期連続同カードの開幕戦。日比野隆司・大和証券グループ本社会長が振り駒を行い、第1局は渡辺の先手番に決まった。前期第1局とは逆の手番。立会の青野照市九段が声をかけ、渡辺が初手7六歩を指して2日間の対局が始まった。
渡辺は矢倉戦を志向し、斎藤も急戦調の手順から穏やかな指し方を見せ、渡辺が3五歩(29手目)と仕掛けて先攻した。
角交換になり、互いに陣形の整備が続く。8一飛(40手目)までは前例(2021年11月、王将戦リーグ羽生善治九段―藤井聡太王位=当時)があり、羽生は1八角と指したが渡辺は9五歩と端の位を取った。
斎藤は6四角(44手目)と好所に角を据え、長考の連続で1九角成(48手目)と香を取りながら馬を作ったが、渡辺は2六角(51手目)と敵陣をにらんだ角を放ち、3七桂(53手目)と跳ねることができた。
斎藤は長考の繰り返しで持ち時間の半分以上を使った。解説の高崎一生七段は「5八飛(45手目)がおそらく渡辺名人が用意していた手で、香を取らせても先手の駒が前に出る、名人が望んだ展開だったと思います。しばらく続く攻めに斎藤八段がどう受けていくか」と語った。【山村英樹】
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