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深浦九段、渡辺王将の封じ手「予想超えた強い手」 王将戦第3局 - 毎日新聞 - 毎日新聞

王将戦七番勝負第3局2日目。立会の深浦九段(右)が開封した封じ手を見る藤井竜王(左)。中央は渡辺王将=栃木県大田原市のホテル花月で2022年1月30日午前9時1分、尾籠章裕撮影 拡大
王将戦七番勝負第3局2日目。立会の深浦九段(右)が開封した封じ手を見る藤井竜王(左)。中央は渡辺王将=栃木県大田原市のホテル花月で2022年1月30日午前9時1分、尾籠章裕撮影

 渡辺明王将(37)と藤井聡太竜王(19)の第71期ALSOK杯王将戦七番勝負第3局(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、ALSOK特別協賛、囲碁・将棋チャンネル、立飛ホールディングス、森永製菓、JAなすの協賛、栃木県大田原市、下野新聞社後援)は30日、対局を再開し、2日目の戦いが始まった。

 渡辺の封じ手「5六歩」に対し、藤井は1時間23分の長考で2二歩と2筋に歩をたたいた。渡辺は同金と応じ、「壁金」の悪形を甘受した。

 立会の深浦康市九段は封じ手について、「私は9六歩を予想していたので意外でした。より先手陣にプレッシャーをかけた強い手です」と指摘。さらに、長考の末に指された2二歩にも「また予想を超えた手です。このタイミングでやると指しすぎの恐れもある。封じ手と2二歩の2手は、検討陣を超えた水面下の厳しさを物語っている」と話した。

 この後の展開については「渡辺王将が望んだ展開ではないか。一本道を深く読むのが藤井竜王の特徴なので、盤面を広くとらえて全面戦争にすれば、読む量が多くなる」と渡辺の狙いを推察した上で「先が読めません」と語った。【新土居仁昌】

※第3局の棋譜などはこちら(https://mainichi.jp/oshosen/2022)からご覧いただけます

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