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南沙良、主演映画で暗い過去持つヒロインに挑戦 なにわ男子・大西流星が単独で映画初出演 - ORICON NEWS

映画『この子は邪悪』に主演する南沙良 (C)2022「この子は邪悪」製作委員会

映画『この子は邪悪』に主演する南沙良 (C)2022「この子は邪悪」製作委員会

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 女優の南沙良が、映画『この子は邪悪』(2022年公開)に主演することが決定した。昨年、日曜劇場『ドラゴン桜』で演じた明るく天真爛漫(らんまん)な姿とは打って変わり、暗い過去を持つシリアスな役柄に挑戦。共演には昨年デビューした人気グループ・なにわ男子大西流星が映画単独初出演を飾るほか、桜井ユキ玉木宏らが脇を固める。

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 今作は『嘘を愛する女』や『哀愁しんでれら』、『先生、私の隣に座っていただけませんか?』などクオリティーの高い作品を輩出してきたオリジナル作品の企画コンテスト『TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2017』の準グランプリ作品を映画化。監督・脚本を務めた片岡翔は、本作が長編3作目。これまでに、脚本家として『町田くんの世界』や『ノイズ』、ドラマ『ネメシス』などに携わる。また、2017年には小説『さよなら、ムッシュ』を発表し、今までに3冊の小説を執筆している。

 心理療法室院長・窪司朗(玉木)の娘である花(南)はかつて一家で交通事故に遭い、司朗は足に後遺症が残り、母・繭子(桜井)は植物状態に、妹は顔に重度の火傷を負った。その事故で心に深い傷を抱えていた花のもとに、母の心神喪失の原因を探る高校生・四井純(大西)が訪れる。花は純と次第に心を通わせていくが、ある日突然、司朗が5年間の植物状態から目を覚ました母を連れて家に帰ってくる。司朗は「奇跡が起きた」と久しぶりの家族団らんを喜ぶが、花は違和感を覚える。「この人、お母さんじゃない――」。

 心に深い傷を抱える主人公・窪花を演じた南は「過去に辛い経験があり暗いものを抱えている難しい役で、初めて挑戦するテイストの作品で少し緊張していましたが、監督とお話を重ねながら丁寧にお芝居をさせていただきました」と振り返る。片岡翔監督は南の演技を「僕が求めていることを少ない言葉で理解して、一発で的を射抜いてくる。その感覚の鋭さ、天才性に驚きました」と絶賛する。

映画『この子は邪悪』に出演するなにわ男子の大西流星 (C)2022「この子は邪悪」製作委員会

映画『この子は邪悪』に出演するなにわ男子の大西流星 (C)2022「この子は邪悪」製作委員会

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 花と出会い、心を通わせていく純を演じた大西は「普段感じることのない感情になり、演じるのは難しかったですが、監督と話し合いながら純くんの人柄や作品の世界観を作り上げることができ、自分にとって勉強となる時間でした」と刺激を受けたよう。

映画『この子は邪悪』に出演する玉木宏 (C)2022「この子は邪悪」製作委員会

映画『この子は邪悪』に出演する玉木宏 (C)2022「この子は邪悪」製作委員会

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 どこか怪しげな雰囲気を持つ繭子を演じた桜井は「“〜だろう”をたくさん裏切られていく映画です。さまざまな愛の形を皆さまに観ていただきたいと思います」とコメント。玉木は「台本を読み終わった時、静かで怖くて不思議な話だが共感できると思いました。この作品の中で起こることは、実際には起こりえない事だと思いますが、もしかしたら、いつかどこかで起こり得るかもしれないと思わされる怖さがあります」と作品の魅力を語っている。

■キャストコメント

映画『この子は邪悪』に出演する桜井ユキ(C)2022「この子は邪悪」製作委員会

映画『この子は邪悪』に出演する桜井ユキ(C)2022「この子は邪悪」製作委員会

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【南沙良】
過去に辛い経験があり暗いものを抱えている難しい役でしたが、とてもあたたかい現場でリラックスしてお芝居をすることができました。
初めて共演させていただいた大西さんは、お芝居の合間に台本を確認していたりとても真面目な印象が残っています。
今回、初めて挑戦させていただくテイストの作品だったので少し緊張していましたが、監督とお話を重ねながら丁寧にお芝居をさせていただきました。
お芝居をしているなかで、この物語の不思議な世界観に、私自身引き込まれる瞬間が何度かありました。家族の形というものが複雑化していく中で、「愛」の形を考えることのできる作品だと思いますので、皆さまぜひご覧ください。

【大西流星】
僕が演じた四井純くんは、名前の通りとても純粋で、母親の謎の病の原因を探るべく自分から行動できる子です。実際の僕自身より遥かに大人でたくましいなと思いました。普段感じることのない感情になり、演じるのは難しかったですが、監督と話し合いながら純くんの人柄や作品の世界観を作り上げることができ、自分にとって勉強となる時間でした。
南さんは年下ながら、僕よりしっかりとされていて、自分を持っている俳優さんです。玉木さんは色々と気に掛けてくださり、撮影中はまだCDデビューが決まっていなかったので、「デビューできるといいね」とおっしゃってくださったのもうれしかったです。
『この子は邪悪』は不思議な世界観で引き込まれていく映画となっています。人間模様がリアルに描かれており、ところどころヒヤッとするシーンもあります。さまざまなキャラクターの視点でご覧いただくと、より楽しめると思います。

【桜井ユキ】
脚本の前半は隙のない完璧な母親というイメージだったのですが、後半にかけての変化に「完璧」を求めるからこその脆(もろ)さ、揺るがない思いに自分が演じる役ながらも恐怖を感じました。
現場の思い出は、真夏だった事もありとにかく暑かったです(笑)。ただ、そんな中の連日の撮影だったので夏の思い出みたいな現場でした。その中でも家族全員で集まるシーンはとても印象深く残っています。幸せなシーン、シリアスなシーン、両方とも。
“〜だろう”をたくさん裏切られていく映画です。さまざまな愛の形を皆さまに観て頂きたいですし、最後まで見届けていただけたらと思います。

【玉木宏】
台本を読み終わった時、静かで怖くて不思議な話だけど、共感できる。そう思いました。私が演じたのは何の変哲もない、妻や子供、家族に対し愛情深い男です。この作品の中で起こることは、実際には起こりえない事だと思いますが、もしかしたら、いつかどこかで起こりえるかもしれないと思わされる怖さがあります。
南さんは、凛とした佇まいで、静かな強さを感じる女性でした。撮影は酷暑で、皆もうろうとしながら撮影していましたが、南さんは集中力が高く頼もしかったです。大西くんは、撮影時はまだ「なにわ男子」としてのデビュー前でしたが、真摯に撮影に臨む姿がキラキラしていて、心根の優しさもある華のある男性だと思いました。
人が当たり前に抱いている家族を想う事、人を想う感情をグルッと回ってもう一度考えさせられるような不思議な魅力のある映画だと思います。ご期待ください。

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