元宝塚トップ娘役で女優の檀れい(50)が、俳優の水谷豊(69)が監督、脚本を手掛けた「太陽とボレロ」(6月公開)で映画初主演することが25日、分かった。BS朝日の時代劇ドラマ「無用庵隠居修行」などで共演している水谷から熱烈オファーを受けた檀はスポーツ報知などの取材に「跳び上がるくらい、うれしかった」と喜びを語った。(有野 博幸)
これまで「武士の一分」(06年公開、山田洋次監督)などの映画でヒロインを務めているが、意外にも主演は今回が初めて。水谷から指名され、檀は「『本当に私で大丈夫ですか?』って3回くらい確認しました。『れいさん、大丈夫!』と言っていただき、水谷さんの思い描く世界観を表現することに集中しました」と振り返った。
“水谷監督”の映画第3弾はアマチュア交響楽団の団員たちの人間模様を描いた物語。音大出身で18年間にわたり主宰者として楽団の運営を支えてきた花村理子を演じた檀は「水谷さんにはオーケストラの指揮者のように導いてくださった。役者の心理もすべて分かっているので、見透かされているような感じ。水谷さんからOKをもらうのが、最大の褒め言葉だと思いました」。
撮影は昨年5~6月に長野県を中心に行われた。楽団の資金繰りや家業の洋品店経営など立ちはだかる課題に苦悩する場面が多かったが、「周りのみなさんが醸し出す雰囲気が、お芝居を助けてくれた」と周囲に感謝した。主演として「何としても作品を成功させたい」と責任を感じ、自身の撮影が休みの日にも差し入れを持参して現場に顔を出していたという。
水谷はムードメーカーとなって、率先して現場を盛り上げたという。檀は「水谷さんは監督として頭を使って、神経を使って、みんなを引っ張っていくポジションなのに一番、動いてました。若いスタッフにも声をかけて士気を高めていましたね」。監督モニターの前で水谷が噴き出して笑うこともあり「つられて笑わないように気を付けるのが大変でした」。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で1年間の撮影延期を経て作品を完成させた。檀は「どのシーンもスクリーンの隅々までキラキラと輝いているのは間違いないです」と胸を張る。コロナ禍も踏まえて「エンターテインメントがなくなっても人間は生きていけるかもしれないけど、心の潤いがなくなる。この映画が生きる希望になればいいな」と思いを込めた。
◆3作目メガホン檀は「イメージ通り」
〇…水谷の監督作は「TAP―THE LAST SHOW―」(17年)、「轢き逃げ 最高の最悪な日」(19年)に続き、3作目。今回、檀のことを思い浮かべて脚本を執筆した水谷は「撮影していく中で、イメージ通りであることはもちろん、ご自身の中に華やかさを持っている方だと改めて思いました。彼女のユーモアにあふれたチャーミングな一面も味わっていただけると、うれしく思います」と話している。
◆檀 れい(だん・れい)1971年8月4日、兵庫県生まれ。50歳。92年に宝塚歌劇団入団。トップ娘役として活躍し2005年に退団。映画「武士の一分」(06年)、「母べえ」(08年)、「劇場版 奥様は取り扱い注意」(21年)などに出演。サントリー「金麦」のCMでも知られる。身長162センチ。血液型A。
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